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    <占い師 松浦玄山04>

    • 2013.12.27 Friday
    • 10:55


    何度なんども、課題提出→添削指導を繰り返し、

    一応、合格点が挙げられるようになったのは、

    三か月が過ぎた頃だった。

    さて、この仕上げの文章とは?

    一年の締めくくりにふさわしい松浦玄山の心境をお読みください。

    ----------------

    『覚悟ということ』

    私はハタチの時、大学を辞めた。
    「占い師になろう」と思ったからだ。

    当然、周囲の人間は驚き慌てふためき、非難した。
    父は怒鳴り、母は泣いた。
    祖父母はただただオロオロした。

    自分の決意は固い。
    そう宣言したけれど、正直、不安だった。
    先のことなんか、何も考えてなかった。
    なるようになるさ、の軽い気持ち。
    軽薄だった。

    四柱推命の鑑定士の資格を取った。
    占いハウスで鑑定できるようになった。
    イベントの出展依頼も来るようになった。
    ここまでは順調だった。

    しかし、世の中そんなに甘くはなかった。
    占いでは食べていけない。
    バイトや派遣の仕事で、なんとか糊口をしのいできたが、
    とうとう実家に帰るハメになってしまった。
    それ見たことか。家族の大ブーイングだった。

    非難の嵐が少し収まったころ、父が「飲みに行こう」と誘った。
    生まれて初めてのことだった。
    父親と息子。会話なんてありゃしない。
    ただひたすら飲んで食べて、そして酔っぱらった。
    帰り際、父がぼそりと言った。

    「自分の人生だから、好きなように生きろ」

    「俺は占いを続ける」
    覚悟を決めた。

    ----------------------

    さて、皆様のご感想をお聞かせください。
    松浦玄山、泣いて喜ぶと思います。
     

    追伸:本日で仕事納めのshiozyです。

    皆様良い年をお迎えください。

    <占い師 松浦玄山03>

    • 2013.12.20 Friday
    • 10:56


    文章構成の基本は「起承転結」である。

    千文字を超える文量の場合はこれでよいが、

    400字から600字程度が読みやすいといわれるブログなどの場合、

    「序破急」の三段構成がふさわしい。

    「序破急」というと、なにやらむつかしそうなので、

    ラブレターを見本に「好き嫌い大好き」で説明する。


    ラブレターの論旨は、「好き」を伝えることである。

    「好き」から始まって「大好き」で終われば目的は達成する。

    しかし、好き好き好き好きと言われても、

    お相手は、引いてしまうだけであろう。

    好きから大好きに至る過程に、

    もし、「ちょっと嫌い」があったらどうだろう。

    好きから嫌いという反対方向へ振って、

    しかる後に大好きと言えれば、

    嫌いから大好きまでの揺れ幅(距離感)が大きくなり、

    大好きが増感するはずだ。


    こう説明すると、必ず反論が起こる。

    好きな人に嫌いと言うんですか?

    そう、嫌いが言えるかどうかが勝負なんじゃ、とわしは答える。

    抗弁したところで、弟子にはなかなか伝わらない。

    なので、例文を書いてみせる。
    -------------------

    僕は愛子さんが好きです。

    しかし、誰にでも優しく接する愛子さんはちょっと嫌いです。

    僕だけに向かいあってほしい。

    それはたぶん、僕のわがままだと思います。

    独り占めはできないけれど、

    誰にでも優しい愛子さんが、大好きです。

    -------------------


    「起承転結」の「転」、

    「序破急」の「破」、

    つまり、「距離感」が作れるかどうかが、

    文意を増感する秘訣なのだ。

    というような説明をして、再度書き直しを命じると、

    次のような文章が提出されたのだった。

    その案は次回。

    -----------------------------------------------

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    <占い師 松浦玄山02>

    • 2013.12.13 Friday
    • 10:59


    松浦玄山が初期に書いた文章はこんな具合である。

    『俺は占いをする』

    昨年の春、
    初めて父に飲みに連れて行ってもらった。
    行きつけの居酒屋で食べに食べ、
    行きつけのスナックでそわそわし、
    行きつけのバーで少し話をした。

    もうかなり酔っていたが、
    「自分の人生だから、好きなように生きろ」
    そう言われた事はしっかりと覚えている。

    どうしてこんな話になるのか、
    その大元は大学を勝手にやめたからだろう。
    ほんとうに勝手にやめた。

    結果まとめて言えば、私は親不孝人間だ。
    さらに言えば、祖父祖母不幸人間だ。

    情けない。

    その時は何も考えてなかったんだよ。
    自分の中ではこうするしかない、そう思ったからそうした。
    いや、本当は「選択肢」があるってことに気付いたからそうした。

    先のことなんか考えてなかった。
    この道を抜ければ、どうにかなるし、どうにかできるって思ってた。

    でも今回広島に戻ってきたのは、
    結局どうにもならんくなって父を頼ったわけだから、
    本当は何を言われても仕方なかったね。

    去年、今年、バイトと派遣で働いていたが、
    世の風当たりは強かった。
    風だけじゃなく大きい波も来た。
    自分が招いたもんなんだけどね。
    周りの人間は我慢してきたんだから仕方ない。

    自分にもちょっとは後悔っていう気持ちもある。
    普通にやっとけば、こんな気持ちにはならんかった。
    苦しくてもつらくても、もっと今に価値があっただろう。
    何より、周りの人がもっと幸せだったんだろう。

    ほんとうにそう思うよ。

    自分の決断は周りの人に対して、大きな裏切りだった。
    自分のことしか考えてなかった。

    でも、なんとか取り戻そうと思って頑張ってきたつもりだったけどなあ。

    そういえばこの前、
    「お前の人生だけど、親の人生でもある」
    っていうメールが届いたけど、結局どっちなんだよ!

    まぁ、これからはちゃんと働いているように見せかけて、
    しっかり占いを続けます。

    --------------------------

    『俺は占いをする』というタイトルを見たときは、

    すごい決意が語られているのだろうなあ、と期待したが、

    中身は愚痴や言い訳の羅列である。

    結局オチは「まぁ、…続けます」だから、

    「どこが決意じゃーーー」と笑いながら突っ込んでしまった。

    ふむ、これはどこから指導したらよいものか?

    しばし、思案に暮れたのだった。


    たぶん彼の欠点は、文章の構成を知らないことにあるのじゃないか。

    そんな推測のもと、

    最初の講義は「好き嫌い大好き三段構成理論」だった。

    「好き嫌い大好き三段構成理論」とは?

    それは、次週のこころだ。

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    <占い師 松浦玄山01>

    • 2013.12.06 Friday
    • 11:00


    最近、shiozyのブログが寂しい。

    そんな「非難メール」を貰った。

    「へい、その通りで、申し訳ごじゃりませぬぅ」

    と、軽口でお詫びしたのだが、

    もう少し更新頻度を上げないといけないな。

    と、真面目に考えたりもしているのである。


    最近のブログネタは、居合か読書ネタしかない。

    秀子さんもネタを提供してくれない。

    我が家の犬はネタにはならない。

    はてさて、何を書こうか。

    仕事がらみの話ならネタが豊富。

    ここはひとつ、shiozyの近況、仕事ぶりを

    お届けしようなどと思うのである。


    shiozyは今、独立・開業を目指す人たちのメンターをやっている。

    メンターとはなんぞや?

    まあ早い話、アドバイザーみたいなものだが、

    それを集団ではなく、「一対一」の関係でやるところに特徴がある。


    私が受け持っている3名の実習生の中の一人に「占い師」がいる。

    タイトルにある<松浦玄山>である。

    30歳の若き占い師である。

    彼は、占いにしろ、ネット発信にしろ、

    その基礎となる「表現力」を身に着けたいという。

    ということで、文章指導のマンツーマンレッスンが始まったのである。

    既に4か月が経過した。

    果たして、「読める」ような文章が書けるようになったのか?

    その成長の過程を追ってみよう。


    <占い師 松浦玄山>は、毎週金曜日更新予定。

    ふぅ、これで週一の更新はできそうだ。

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