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- 2015.08.04 Tuesday
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何度なんども、課題提出→添削指導を繰り返し、
一応、合格点が挙げられるようになったのは、
三か月が過ぎた頃だった。
さて、この仕上げの文章とは?
一年の締めくくりにふさわしい松浦玄山の心境をお読みください。
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『覚悟ということ』
私はハタチの時、大学を辞めた。
「占い師になろう」と思ったからだ。
当然、周囲の人間は驚き慌てふためき、非難した。
父は怒鳴り、母は泣いた。
祖父母はただただオロオロした。
自分の決意は固い。
そう宣言したけれど、正直、不安だった。
先のことなんか、何も考えてなかった。
なるようになるさ、の軽い気持ち。
軽薄だった。
四柱推命の鑑定士の資格を取った。
占いハウスで鑑定できるようになった。
イベントの出展依頼も来るようになった。
ここまでは順調だった。
しかし、世の中そんなに甘くはなかった。
占いでは食べていけない。
バイトや派遣の仕事で、なんとか糊口をしのいできたが、
とうとう実家に帰るハメになってしまった。
それ見たことか。家族の大ブーイングだった。
非難の嵐が少し収まったころ、父が「飲みに行こう」と誘った。
生まれて初めてのことだった。
父親と息子。会話なんてありゃしない。
ただひたすら飲んで食べて、そして酔っぱらった。
帰り際、父がぼそりと言った。
「自分の人生だから、好きなように生きろ」
「俺は占いを続ける」
覚悟を決めた。
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さて、皆様のご感想をお聞かせください。
松浦玄山、泣いて喜ぶと思います。
追伸:本日で仕事納めのshiozyです。
皆様良い年をお迎えください。
文章構成の基本は「起承転結」である。
千文字を超える文量の場合はこれでよいが、
400字から600字程度が読みやすいといわれるブログなどの場合、
「序破急」の三段構成がふさわしい。
「序破急」というと、なにやらむつかしそうなので、
ラブレターを見本に「好き嫌い大好き」で説明する。
ラブレターの論旨は、「好き」を伝えることである。
「好き」から始まって「大好き」で終われば目的は達成する。
しかし、好き好き好き好きと言われても、
お相手は、引いてしまうだけであろう。
好きから大好きに至る過程に、
もし、「ちょっと嫌い」があったらどうだろう。
好きから嫌いという反対方向へ振って、
しかる後に大好きと言えれば、
嫌いから大好きまでの揺れ幅(距離感)が大きくなり、
大好きが増感するはずだ。
こう説明すると、必ず反論が起こる。
好きな人に嫌いと言うんですか?
そう、嫌いが言えるかどうかが勝負なんじゃ、とわしは答える。
抗弁したところで、弟子にはなかなか伝わらない。
なので、例文を書いてみせる。
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僕は愛子さんが好きです。
しかし、誰にでも優しく接する愛子さんはちょっと嫌いです。
僕だけに向かいあってほしい。
それはたぶん、僕のわがままだと思います。
独り占めはできないけれど、
誰にでも優しい愛子さんが、大好きです。
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「起承転結」の「転」、
「序破急」の「破」、
つまり、「距離感」が作れるかどうかが、
文意を増感する秘訣なのだ。
というような説明をして、再度書き直しを命じると、
次のような文章が提出されたのだった。
その案は次回。
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松浦玄山が初期に書いた文章はこんな具合である。
『俺は占いをする』
昨年の春、
初めて父に飲みに連れて行ってもらった。
行きつけの居酒屋で食べに食べ、
行きつけのスナックでそわそわし、
行きつけのバーで少し話をした。
もうかなり酔っていたが、
「自分の人生だから、好きなように生きろ」
そう言われた事はしっかりと覚えている。
どうしてこんな話になるのか、
その大元は大学を勝手にやめたからだろう。
ほんとうに勝手にやめた。
結果まとめて言えば、私は親不孝人間だ。
さらに言えば、祖父祖母不幸人間だ。
情けない。
その時は何も考えてなかったんだよ。
自分の中ではこうするしかない、そう思ったからそうした。
いや、本当は「選択肢」があるってことに気付いたからそうした。
先のことなんか考えてなかった。
この道を抜ければ、どうにかなるし、どうにかできるって思ってた。
でも今回広島に戻ってきたのは、
結局どうにもならんくなって父を頼ったわけだから、
本当は何を言われても仕方なかったね。
去年、今年、バイトと派遣で働いていたが、
世の風当たりは強かった。
風だけじゃなく大きい波も来た。
自分が招いたもんなんだけどね。
周りの人間は我慢してきたんだから仕方ない。
自分にもちょっとは後悔っていう気持ちもある。
普通にやっとけば、こんな気持ちにはならんかった。
苦しくてもつらくても、もっと今に価値があっただろう。
何より、周りの人がもっと幸せだったんだろう。
ほんとうにそう思うよ。
自分の決断は周りの人に対して、大きな裏切りだった。
自分のことしか考えてなかった。
でも、なんとか取り戻そうと思って頑張ってきたつもりだったけどなあ。
そういえばこの前、
「お前の人生だけど、親の人生でもある」
っていうメールが届いたけど、結局どっちなんだよ!
まぁ、これからはちゃんと働いているように見せかけて、
しっかり占いを続けます。
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『俺は占いをする』というタイトルを見たときは、
すごい決意が語られているのだろうなあ、と期待したが、
中身は愚痴や言い訳の羅列である。
結局オチは「まぁ、…続けます」だから、
「どこが決意じゃーーー」と笑いながら突っ込んでしまった。
ふむ、これはどこから指導したらよいものか?
しばし、思案に暮れたのだった。
たぶん彼の欠点は、文章の構成を知らないことにあるのじゃないか。
そんな推測のもと、
最初の講義は「好き嫌い大好き三段構成理論」だった。
「好き嫌い大好き三段構成理論」とは?
それは、次週のこころだ。
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最近、shiozyのブログが寂しい。
そんな「非難メール」を貰った。
「へい、その通りで、申し訳ごじゃりませぬぅ」
と、軽口でお詫びしたのだが、
もう少し更新頻度を上げないといけないな。
と、真面目に考えたりもしているのである。
最近のブログネタは、居合か読書ネタしかない。
秀子さんもネタを提供してくれない。
我が家の犬はネタにはならない。
はてさて、何を書こうか。
仕事がらみの話ならネタが豊富。
ここはひとつ、shiozyの近況、仕事ぶりを
お届けしようなどと思うのである。
shiozyは今、独立・開業を目指す人たちのメンターをやっている。
メンターとはなんぞや?
まあ早い話、アドバイザーみたいなものだが、
それを集団ではなく、「一対一」の関係でやるところに特徴がある。
私が受け持っている3名の実習生の中の一人に「占い師」がいる。
タイトルにある<松浦玄山>である。
30歳の若き占い師である。
彼は、占いにしろ、ネット発信にしろ、
その基礎となる「表現力」を身に着けたいという。
ということで、文章指導のマンツーマンレッスンが始まったのである。
既に4か月が経過した。
果たして、「読める」ような文章が書けるようになったのか?
その成長の過程を追ってみよう。
<占い師 松浦玄山>は、毎週金曜日更新予定。
ふぅ、これで週一の更新はできそうだ。
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