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    <読書感想3本>

    • 2013.01.29 Tuesday
    • 10:45

     
    先週は珍しく読書感想を3本も書いてしまった。

    せっかくなので、ここに転載しておこう。

    ----------------------------

    1月24日 「邂逅の森」熊谷達也

    熊谷達也


    マタギの世界を小説としてここまで描ききれた作家はいない。

    直木賞・山本周五郎賞を同時受賞しただけのことはある。

    前のめりになって読んでしまう秀作である。

    ----------------------------

    1月26日 「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる

    沼田まほかる


    雑誌か何かで、女芸人が推奨していたので読んでみた。

    読むのが苦痛だった。

    十和子の罵倒が延々と続くからだ。

    たとえばこんな具合だ。

    「野卑、下品、下劣、卑小、卑屈、貧相、滑稽、粗野、不潔、小心

    ーー死ネ、オマエナンカ、死ネ。」

    本の帯にはミステリーとあるのに、

    どこがミステリーじゃ、と毒づいてしまった。

    中ほどで刑事が登場し、やっとミステリーらしくなってきたかなと思ったが、

    それも尻切れトンボ。

    沼田まほかるらしいホラー小説と読むべきか。

    結末はブラックジョークとしか思えなかった。

    まほかるの術中にハマったか。

    ----------------------------

    1月28日 「漂白の牙」熊谷達也

    熊谷達也


    「邂逅の森」にハマって、熊谷達也作品を一気読みした。

    マタギ、サンカ、オオカミ、クマ、自然界と対峙する人びとの

    民俗的生き様を活写した熊谷達也に拍手である。

    それにしても、これまで彼をなぜ見逃していたのか。

    芥川賞・直木賞作家はきっちりチェックしていたはずなのに。。。

    見逃した原因は? 

    そうだ、妻が脳梗塞で倒れて、

    会社経営から引退し主夫業に専念していた時代、

    それはちょうど十年前のことだが、

    私にとって「読書空白期間」だったからだ。

    あの頃は本を一冊も読む気力がなかったなあ。

    遅ればせとはいえ、熊谷達也に出会えたのは僥倖である。


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    <ことり@小川洋子>

    • 2013.01.22 Tuesday
    • 11:02

     
    なんだかまた長いこと更新していない。。。

    空白の間つなぎに、読書メーターの感想などを転載しておこう。

    本日書いた「ことり」@小川洋子の読後評である。

    -------------------------

    小川洋子の文体を、

    私的独断偏見尊敬の念を持って「静かな文体」と呼んでいる。

    小川洋子のモチーフに、「閉ざされた空間」というのがある。

    「猫を抱いて象と泳ぐ」で描かれたチェス盤の下、あるいはからくり人形の中、

    という設定に見られるように、小川洋子の内面には抜き差しならぬものとしての

    「閉ざされた空間」がある。


    この「ことり」もしかりである。

    兄弟二人きりの家、鳥小屋、ゲストハウス。

    置かれた状況は常に閉ざされている。

    その閉ざされた空間にささやかな幸せが光りこんでは消えていく。

    小川洋子の「静かな文体」の真骨頂である。


    ことり@小川洋子


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    <遅れてきた年末年始>

    • 2013.01.11 Friday
    • 15:05

     
    年末に大量の本をネットで注文した。

    年末年始、読書三昧しよう、と思ったからだ。

    ところが、待てど暮らせど本が届かない。

    調べてみると、注文8冊のなかの二冊が「取り寄せ」になっていた。

    ネットショップの仕組み上、8冊全てが揃わないと発送とはならないようだ。


    注文時では「在庫有り、2〜3日内に発送できます」となっていたのに、

    注文したら「在庫切れ、お取り寄せいたします」に変わってしまった。

    早く言ってよーー。という仕打ちにあったのだ。

    で結局、届いたのは昨日10日。

    ↓↓これね。
    本8冊


    年末年始、読書のおあずけを食らって、

    手持ち本の再読、再々読に明け暮れたShiozyであった。

    さあ、今日から新たに新春の読書週間幕開けである。

    ふふふ、読みたい本がどっさりあるって、最高にしあわせ。


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    <12月に読んだ本>

    • 2013.01.06 Sunday
    • 12:00
    2012年12月の読書メーター
    読んだ本の数:31冊
    読んだページ数:10838ページ
    ナイス数:15ナイス

    十字架 (講談社文庫)十字架 (講談社文庫)感想
    重松は相変わらず「重い」ね。そこがいいんだけどね。しかし、大晦日に読むんじゃなかった、と後悔。。。どこかで「救い」があるだろうと読み進めるも、中断に次ぐ中断。一気読みとは行かなかったが、登場人物に対する優しい眼差しがやはり重松である。
    読了日:12月31日 著者:重松 清
    おーい、半兵衛  剣客志願おーい、半兵衛 剣客志願感想
    年末に重松清の「十字架」を読み始めた。新年を迎えようというこの時期に、いじめ自殺というテーマは少々重い。。。一気読みとはいかない。そんなとき、気分転換に読んだのが「おーい半兵衛」だ。なにも考えなくていい。お気楽な時代小説だ。気合を入れなおして、「十字架」に戻るとしよう。
    読了日:12月30日 著者:森詠
    牽制 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)牽制 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)
    読了日:12月29日 著者:堂場 瞬一
    三億円事件 (新潮文庫)三億円事件 (新潮文庫)感想
    何度も何度も繰り返し出版される「三億円事件」本。それなりに「新事実らしきこと」が語られるが、どれも生煮えの感が否めなかった。しかし、一橋文哉とそのグループの取材力は執拗とも言える粘りで「真犯人」に迫っていく。時効後の事件に、いまさら真犯人かよ、というツッコミを入れたくなる方にとっても、推理小説を読むような醍醐味が味わえるだろう。事件は古いが、切り口は新鮮だ。
    読了日:12月28日 著者:一橋 文哉
    青い鳥 (新潮文庫)青い鳥 (新潮文庫)
    読了日:12月27日 著者:重松 清
    おしかくさまおしかくさま
    読了日:12月26日 著者:谷川 直子
    最高裁の罠最高裁の罠
    読了日:12月25日 著者:志岐 武彦,山崎 行太郎
    検察の罠検察の罠
    読了日:12月24日 著者:森 ゆうこ
    幕が上がる幕が上がる感想
    演劇の練習法にエチュード(即興劇)という手法がある。たとえば、この本の中で出された課題はこうだ。「自殺した同級生の葬式のあと」という設定で寸劇を作れ、というもの。これって、文書作法の練習にも使えそう。いろんな場面設定を与えて、自分なりのストーリーを創作する。言ってみれば、脚本的構成の練習だ。作家志望の弟子達への課題満載な本だった。
    読了日:12月23日 著者:平田 オリザ
    ボックス! 下ボックス! 下感想
    百田尚樹の「ボックス 上下」(大田出版)を読んだ。 「すごいすごい。感動と興奮のボクシング小説だ。」と、解説の冒頭に北上次郎が叫んでいる。まったく同感である。 読了後、「俺も明日からボクシングを始めようかな」と思ってしまえるほど、感情移入してしまった。(年甲斐もなく:汗) ちなみに、「ボックス」とは、「戦え」という動詞である。戦う高校生。爽快なり高校生部活小説、である。
    読了日:12月22日 著者:百田 尚樹
    ボックス! 上ボックス! 上
    読了日:12月21日 著者:百田 尚樹
    エネルギー(下)エネルギー(下)
    読了日:12月20日 著者:黒木 亮
    エネルギー(上) (講談社文庫)エネルギー(上) (講談社文庫)
    読了日:12月19日 著者:黒木 亮
    貸し込み(下) (角川文庫)貸し込み(下) (角川文庫)
    読了日:12月18日 著者:黒木 亮
    貸し込み(上) (角川文庫)貸し込み(上) (角川文庫)
    読了日:12月17日 著者:黒木 亮
    空の中空の中
    読了日:12月16日 著者:有川 浩
    探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)
    読了日:12月15日 著者:東 直己
    顔・白い闇 (角川文庫)顔・白い闇 (角川文庫)
    読了日:12月14日 著者:松本 清張
    向田邦子全集〈3〉小説3 隣りの女、男どき女どき 小説向田邦子全集〈3〉小説3 隣りの女、男どき女どき 小説
    読了日:12月13日 著者:向田 邦子
    浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)
    読了日:12月12日 著者:島田 裕巳
    ハング (中公文庫)ハング (中公文庫)
    読了日:12月11日 著者:誉田 哲也
    検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間
    読了日:12月10日 著者:木村 英昭
    秋月記秋月記
    読了日:12月9日 著者:葉室 麟
    千鳥舞う千鳥舞う
    読了日:12月8日 著者:葉室 麟
    風の中のマリア風の中のマリア
    読了日:12月7日 著者:百田 尚樹
    影法師 (講談社文庫)影法師 (講談社文庫)
    読了日:12月6日 著者:百田 尚樹
    向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うん向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うん
    読了日:12月5日 著者:向田 邦子
    向田邦子全集〈1〉小説1 思い出トランプ向田邦子全集〈1〉小説1 思い出トランプ
    読了日:12月4日 著者:向田 邦子
    SOSの猿 (中公文庫)SOSの猿 (中公文庫)
    読了日:12月3日 著者:伊坂 幸太郎
    ○に十の字 新・古着屋総兵衛: 新・古着屋総兵衛第五巻 (新潮文庫)○に十の字 新・古着屋総兵衛: 新・古着屋総兵衛第五巻 (新潮文庫)
    読了日:12月2日 著者:佐伯 泰英
    宮本武蔵 (文春文庫)宮本武蔵 (文春文庫)
    読了日:12月1日 著者:津本 陽

    読書メーター

    <非国民の新春>

    • 2013.01.03 Thursday
    • 12:08

     
    年賀状は出さない。

    紅白は見ない。

    初詣は行かない。

    年末年始、非国民のShiozyである。


    このスタイルを守って二十数年であるが、

    今年は初めて禁を破った。

    初詣に行ったのだ。


    秀子と手に手を取っ家内安全祈願、

    と言いたいところだが、さにあらず。

    「刀祈願」である。


    錬心館道場の面々と刀を持参してのお参り。

    ↓↓これね。(長束神社宮司さんも門下生5段)

    初詣


    袴・足袋・雪駄姿は身が引き締まる。

    正月は和装がいいのう。

    この二十数年間で初めて「非国民」を脱したShiozyであった。


    詳細は錬心館道場のブログでね。



    年賀状代わりのごあいさつ

    謹賀新年 今年もよろしくです。


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