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  • 2015.08.04 Tuesday

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    <文書力養成講座>

    • 2011.01.29 Saturday
    • 21:23


    コメントで銀蔵さんから下記のような質問をいただいた。


    せっかくなので、ブログネタにしてみようと思う。

     

    ------------------------------------

     

    「手本文章のリズムを会得」とは?

     

    例えばshiozyさんがお勧めするようなリズム感のある作家さんはどなたでしょうか?

     

    一例を挙げてご教授頂ければ助かります!

     

    ------------------------------------

     


    文書力養成の第一歩は、書写である。

     

    好きな作家、あるいはこんな文章を書いてみたいと思う文章を、

     

    「手が暗記」できるまで、何度もなんども写すことから始める。

     

    この書写を続けると、手(指)がお手本の文章のリズムを覚える。

     

    一文の長さ、句読点の打ち方、その作家独特な言い回し等々、

     

    理屈ではなく手で覚えるのである。

     


    「好きな作家、あるいはこんな文章を書いてみたいと思う文章」と言われて

     

    すぐに頭に浮かぶ人はよいが、お手本を見つけるのが意外とむつかしい。

     

    最近、弟子入り志願した岩本@ソアラサービスのケースがそうだった。


    「何を手本にしていいかわかりましぇん」と泣きついてきたので、

     

    Shiozyお勧め作家を紹介した。

     


    私の私淑する作家はこの二人である。

     

    向田邦子と重松清。

     

    エッセーなら向田邦子。

     

    小説なら重松清。


    文章修業にいきなり小説から、というわけにいかないので、

     

    最初は向田邦子のエッセーを勧める。

     

    ここで注意しないといけないのは、長い文章を選ばないことである。

     

     

    理想は400から600字くらいの文量を良しとする。

     

    この文量が基本となる。

     

    その理由は、1000文字の文量だと、テーマが二つ要るからだ。

     

    ひとつのテーマを、400から600字くらいでまとめるのがポイントだ。

     

    しかし、プロの作家の文章で400から600字というのはほとんどない。

     

    その意味でも、比較的短いものが多い向田邦子のエッセーが理想的なのである。

     


    向田邦子の短めエッセー。

     

    たとえばこんな作品である。

     

    「魚の目は泪」  『父の詫び状』

     

    「隣りの神様」  『父の詫び状』

     

    「おの字」    『夜中の薔薇』

     

    「あ」      『眠る盃』

     

    「父の風船」   『眠る盃』

     

    「消しゴム」   『眠る盃』

     


    余談だが、これらの作品は、

     

    私のブログの右にある「カテゴリ」の中の「向田遊び」に、

     

    タイトルと最初の一文を借りて、自分なりに創作するというチャレンジ手本である。

     


    このように、「手が暗記できた」あとは、手本の一部を借用して

     

    自分なりの文章を書いてみる、という作業をするとよい。

     

    その作家にどれだけ近づけたか、検証結果がわかるだろう。

     


    この工程をなんども繰り返す。

     

    するといつしか自分なりの文体が身につくはずだ。


    以上、岩本@ソアラサービスに教授した指導方針である。


    ↓↓ちなみに、岩本かさねは右から二人目である。
    (かってに写真を載せたと抗議しても、それは師匠の特権である)

    【画像:490672.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ということで、銀蔵さんへのご返事の答えは「向田邦子」となります。

     


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    <Jewel>

    • 2011.01.28 Friday
    • 10:52


    とうとうネタが尽きたか?

     

    Shiozyブログでは珍しいお知らせである。

     

    ----------------------------------------------

     ソアラサービスメルマガ  SO@R EXPRESS 【#019】
                        http://soa-r.net/      2011年1月26日発行


    ━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     【01】 コラム 「ターゲット」 ☆牛来千鶴
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ●ターゲット                  by.ごらい@ソアラサービス


    バレンタインDayには、ふだんお世話になっている身近なかたがた
    へチョコレートを贈るのが恒例となっている。


    毎年、チョコレートを選ぶたび、「いつか自分たちの企画でチョコ
    を創りたい」と思っていたが、一昨年、フードコーディネーターか
    ら"広島産干し葡萄"について相談があり、「コレだ! 」と直感した。

     

    国内に出回っている干し葡萄は、殆どが輸入品。
    県内産のドライピオーネを高級チョコレートで包み、宝石箱のよう
    なパッケージにして発売されたら・・・。
    「ワタシなら、絶対、買う!」


    "読み"は的中し、昨年のバレンタインDayにモーツァルトから発売
    したチョコレート「jewel(ジュエル)」は、3,000箱をわずか10日間
    で完売。今年は限定4,000個を販売する。

     

    商品企画の折、あたりまえだが、まずターゲットを考える。
    今回の場合、ターゲットは自分自身。
    「自分なら必ず買う」というイメージが鮮明に"見えた"からこそ商
    品化を進めた。万一、ほんの少しでも不安がよぎった時は、決して
    前には進まない。


    ターゲットが変わり、商品が変わっても、決してこの感覚が変わる
    ことはない。
    「美味しいんだから、きっと誰かが買うだろう」
    「こんな人にも、あんな人にも買ってほしい」
    そんな曖昧なモノ、誰も買わない。

     

    いったい誰が買うのか?
    「B社の受付嬢Cさん」が、上司にあげる義理チョコ?
    「隣家の高校2年のAちゃん」が、女友だちにあげる友チョコ?
    「アルバイト学生Dさん」が、2歳上の社会人の彼に贈る・・・etc

    実在の"その人"が、実際に買っていくシーンが"見える"か?
    それが商品化の決め手である。

     

    「ワインが好きな大人の女性が、大切な人に贈るシーン」
    それが"見えた"から、jewel(ジュエル)はカタチになった。

     

    ━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【02】 ドライピオーネ入りチョコ「Jewel」発売キャンペーン
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     

    【画像:490287.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    昨年のバレンタインデー・ホワイトデーに限定発売し大好評をいた
    だいたドライピオーネ入りチョコレート「Jewel」が今年も発売!


    黒い真珠と例えられる「ピオーネ」。広島県三次産の高級ピオーネ
    を使い一粒一粒丁寧に手作りされたドライピオーネは希少価値大の
    逸品です。このドライピオーネをふんだんに使用した贅沢なチョコ
    レートを宝石箱に見立てたハイセンスなデザインのパッケージに。


    また、今年はドライピオーネを洋酒につけてやわらかくし、なんと
    1粒のチョコレートにドライピオーネを丸ごと1粒使用。さらに食べ
    やすく味わい深いものになりました。

     

    大切な人への贈り物や、自分へのご褒美にもぴったりです。
    ブログでも紹介しております↓
    http://soa-r.seesaa.net/article/181162401.html

     

    商品名:ドライピオーネ入りチョコレート【Jewel】(ジュエル)
    価 格:1箱(5個入り) / 1,575円(税込)
    バッケンモーツアルト広島市近郊50店舗で販売
    ※2011年2月1日より発売予定(一部店舗では既に発売中です。)

     

    ●ツイッターでつぶやいて「Jewel(ジュエル)」を当てよう!
    ツイッターでつぶやいたかたの中から抽選で10名にドライピオーネ
    入りチョコレートJewelをプレゼントいたします!
    ↓ご応募についての詳細はblog記事をご覧ください。
    http://soa-r.seesaa.net/article/182265308.html

     

    ●限定商品につき店舗によっては品切れになる可能性があります。
    確実にお買い求めいただくために、ソアラサービスにて予約を受け
    付けさせていただきます。
    お申込みは、メールで受け付けます。
    以下をコピーして必要事項をご記入の上、
    info@soa-r.net
    まで送信してください。

     

    ----------------------<ここから>------------------------

    【Jewel 予約申し込み】
    ◎お名前:
    ◎会社名(屋号、学校名等):
    ◎電話番号:
    ◎メールアドレス:
    ◎数量: 箱
    ◎お受取希望日時: 月 日 時頃     
    (2月1日〜10日の平日のみ、9時〜18時とさせていただきます。)
    ※代金はお受け取りの際、現金でお支払いください。
    ※ソアラサービスへ受け取りに来られるかたのみとさせていただき
     配送は受付いたしませんので、ご了承ください。
    ※限定商品につき、お申込み時点で完売している場合があります。

    ----------------------<ここまで>------------------------


    ■送信先 info@soa-r.net
    ■担当 ソアラサービス/岩本(いわもと)

     

    ━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【07】  編集後記
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    私の2011年目標は文章力アップです!
    社外取締役でもあるshiozyこと塩崎周司に弟子入り(?)し、修行
    の第一歩としてまずは推薦図書の読書から始めております。
    メルマガやブログで、みなさまに楽しくてわかりやすい文章が書け
    るように努力してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いい
    たします。

    ----------------------------------------------

     

     

    <Shiozyのつぶやき>
    弟子入りを公言したからには、厳しく鍛えねばなるまいて。
    覚悟しろよ、岩本かさね。


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    <日本刀>

    • 2011.01.23 Sunday
    • 18:37


    なんとしたことであろうか。

     

    昨日のアクセス数は、近来まれに見る快挙であった。

     

       4361pv

    【画像:489072.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    おそらく、たぶん、もしかして、いやきっと、

     

    「顧客満足」が検索に引っ掛かったのであろう。

     

    この文字につられてご訪問くださった方々は、

     

    「満足」いただけたのであろうか?

     

    「けっ、たいしたこと書いてないわい」と捨て台詞を吐いて

     

    去って行ったのではなければいいのだが。。。

     

     

     

    さて、本日は秀子さん今年初めての遠出であった。

     

    天気がいいので、「ど、どこかへ行こうよう」としつこい。


    昨日の中国新聞にこんな記事が載っていた。

     

    ↓↓これね。

    【画像:489076.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    庄原市の刀工・久保善博さんの「お守り刀展」。

     

    実は、秘かに一人で見に行く腹積りだったのだが、

     

    しかたなく、秀子も連れて行くことにしたのだった。

     


    古刀を模した現代刀ではあるが、刃紋といい映りといい匂いといい、

     

    それはみごとな刀たちである。

     

    庄原市の無形文化財だけの見ごたえがあった。

     

     


    最近のマイブームは、居合い刀である。

     

    ↓↓これね。

    【画像:489073.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     


       上から
       柳生居合い刀:二尺五寸(約75センチ)
       坂本竜馬 大・小刀


    ↓↓見えぬぅ。という方のために。

    【画像:489074.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    ↓↓まだ見えぬぅ。という方のために。

    【画像:489075.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    毎朝、起き抜けにこの刀で欠かさず居合いの型をしていたのだが、

     

    寒くなって朝はつらい。

     

    で、最近は夜寝る前にやるようになった。

     

    寒さに弱い武芸者とはShiozyのことである。(テヘ)

     


    居合いの昇段試験では、本身(真剣)を使用する。

     

    居合い道初段としては、本身(真剣)が欲しいいいいいいい。

     


    「キ○ガ○に刃物」というツッコミは入れないように。

     


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    <顧客満足の向こうに>

    • 2011.01.21 Friday
    • 14:08


    ●スーパーで拍手がわきおこった

     

    あるとき、県北@田舎にあるスーパーへ行った。

     

    初めて行くスーパーだ。

     

    土曜日の夕刻、一番込み合う時間帯だった。

     


    田舎のスーパーの特性として、まとめ買いする人が多い。

     

    このときもダンボール一杯の買物をする人が多く、

     

    レジにはズラッと人が並んでいた。

     


    なかなか列が進まない。

     

    並んでいる人たちにイライラの表情が見て取れる。

     

    私ももちろんイライラ。

     


    と、そのとき、レジの若い女の子が電話を取って店内放送を始めた。

     

    内容はわからないが、業務連絡のようだ。

     

    するとどうだろう、バックヤードから若い人たちが駆け足で出てきて、

     

    レジのサポートについた。

     


    彼らの格好たるや、前掛け・長靴姿で、しかも前掛けは濡れている。

     

    多分、肉や野菜や魚をさばいていたのをやめて出てきたのだろう。

     

    彼らがレジについてサポートを始めるや否や、行列はぐんぐん捌けていく。

     

    ざっと十分もすると、行列はきれいに捌けてしまった。

     


    なんとそのとき、並んでいた人たちから「拍手」がおこったのだ。

     

    私もつられて拍手してしまった。

     


    お客様の不満を解決すれば、拍手が起こるほど感動する、

     

    ということをその時初めて知った。

     


    土曜日夕刻は、レジも忙しいが、商品パックする裏方の人たちも忙しい。

     

    「欠品をださないよう俺達の一番忙しいときだ。レジなんて手伝ってられねえよ」

     

    こういう姿勢のところが一般的だろう。

     


    しかし、この店は違った。

     

    お客様の「困った」を最優先してその解決にあたる。

     

    それも、やってみればたった10分で解決するのだ。

     


    この店のチームワークたるや素晴らしい。

     

    拍手もむべなるかな、である。

     

    これを書きながら、彼らにもう一度拍手を贈りたくなった。

     


    広島県千代田町サンクス内のスーパー「フレスタ」さん、感動ありがとう。


            フレスタさんのサイトはこちら→ http://www.fresta.co.jp/


    -------------------------------------------------

     


    この文章はいまから6年も前2004年に書いた文章だ。

     

    そんな昔のものを、なぜいま再掲載するのか。

     


    人生とはおもしろいもので、

     

    「この人といつか一緒に仕事がしたいな」という出会いがあると、

     

    その想いを忘れた頃、それは3年とか5年の歳月が流れたあとのことだが、

     

    決まって実現するものである。

     


    6年前に感動をくれたフレスタさん。

     

    私が毎週火金に通うサマンサジャパン@周南市の仕事を通して、


    私も関わりができた。

     

     

     

    「顧客満足のその向こうにある感動」

     

    私のこのテーマを具現化するにふさわしい舞台をいただけそうな予感がする。

     


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    <新春著書交換会>

    • 2011.01.17 Monday
    • 22:10

     

    【画像:487518.jpg】

     

     

     

     

    ←柿辰丸さんからのパクリ

     


    悲しいかな、30年も文章書きをなりわいにしてきて、

     

    これくらいの文章しか書けないShiozyである。

     

    これくらいってどれくらい?と疑問に思った人は、

     

    わしのブログをしっかり読むがよいぞ。(1500近くあるけどぅ)

     


    世の中には、しゃべるように文章を書ける人がいるものである。

     

    通常、話し言葉を活字にすると、それは文章の態をなしていないのであるが、

     

    しゃべるように浮かんだ文章をそのまま活字に落としこめる人が稀にいるのである。

     

    本日お会いした銀蔵さんがおそらくそれである。



    たぶん文章修行をしたわけではないのに、何冊もの本を出版する。

     

    その文章は、平易でわかりやすく、しかも「専門的」だ。

     

    たとえば、この本である。

     

    『中卒の経済学』 明日香出版社

    【画像:487519.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    この本の前書きにこう書いている。

     

    ――昼間はトンカチを片手に釘を打ち、

     

    夜は同じ手でキーボードを叩いている「大工兼物書き」という

     

    日本でも数少ない変人なのである。――

     


    トンカチを振るいながら文章も書ける。

     

    なんという才能であろうか。

     

    おそらく、たぶん、もしかして、いやいやきっと、

     

    しゃべるようにモノが書けるのであろう。

     

    だって、

     

    株や投資信託やオプション取引や商品取引といったテーマで一冊の本を書けと

     

    言われたって、書けるもんじゃありませんぜぃ。

     

    それも素人にわかりやすくなんて書けるものじゃありませんて。

     


    おそらく、たぶん、もしかして、いやいやきっと、

     

    彼に内在する文書能力は、ここにその源泉があるに違いない。

     

     

    ここ。

     

    それは、彼の「反骨精神」だと思う。

     

    私も人後に落ちない反骨精神の持ち主だと自負しているが、

     

    銀蔵さんには負けそうである。

     

    反骨の匂いは、なにやら「牛」の匂いがする。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    彼も私も「丑年」である。

     


    柿辰丸さんの紹介で、貴重な出会いをしたShiozyであった。


    素晴らしきかな「新春著書交換会」であった。


    ↓↓銀蔵さんのサインね。

    【画像:487520.jpg】

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


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    <健太の武器>

    • 2011.01.11 Tuesday
    • 14:06


    「今度もダメか」

     

    面接会場のドアを閉めるなり、健太は緊張の糸が切れたようにつぶやいた。

     

    これで何社目の不合格だろう。

     

    数え切れないほどの面接に挑み、数え切れないほどの失望を味わった。

     

    敗因はわかっている。

     

    口下手人見知りのせいだ。

     


    人前に出ると緊張して頭が真っ白になって、

     

    何か言おうとしても言葉にならない。

     

    まるで、酸欠状態の金魚だ。

     

    その姿は面接官を苦笑させる。

     


    自己アピール力がない。

     

    コミュニケーション力がない。

     

    おどおどしている。

     

    面接官に散々指摘された。

     

    終いには、「自信を持て」と激励される始末だ。

     

    ほんと、自分で自分がいやになる。

     

     

    「今日はどうだった?」

     

    家に帰ると、母親から必ず訊かれる。

     

    それがわずらわしくて、用もないのに街をうろつく。

     

    人間どんなに落ち込んでても腹が減るのが不思議だ。

     

    母親と一緒に夕食を囲む勇気はないので、ラーメンでも食べて帰ろう。

     

    郊外ターミナルビルの横にへばりつくようにある汚いラーメン屋。

     

    ターミナルビルの計画が持ち上がったとき、

     

    このラーメン屋さんも再開発の対象だったのに、

     

    ひとりだけ大反対してとうとう計画から取り残されたという、

     

    いわくつきの頑固オヤジがやってる店だ。

     

    その頑固さと同じくらい麺のコシが強く近所では評判のラーメン。

     

    昔風のしょうゆ味だ。

     


    ラーメンを注文して、7分後にはテーブルに出てくる。

     

    このキッチリさもオヤジのこだわりだ。

     

    7分経った。

     

    おばちゃんが運んできた。

     

    ボクの前に置こうとして、ツルリとおばちゃんの手がすべった。

     

    おっととと。

     

    おばちゃんは何とか体勢を立て直したが、少しだけボクの手に汁がかかってしまった。

     

    あっちちち。

     

    大げさにするつもりはなかったけど、声が出た。

     

    「ばかやろう、なにしてんだ」

     

    奥からオヤジの罵声が飛んできた。

     

    一瞬、ボクが怒られたのかと思ったが、おばちゃんが叱られたのだった。

     

    「ごめんねごめんね。火傷しなかった?」

     

    おばちゃんは何度もなんども謝ってくれた。

     

    「だ、だいじょうぶ。たいしたことないから」

     

    心配そうなおばちゃんの顔を見て、ボクは精一杯の笑顔で応えた。

     

    それでもおばちゃんの「ごめんねごめんね」が続いたのだった。

     


    ラーメンを食べ終わって、お金を払おうとしたら、要らないという。

     

    いえ払います。 要らない。

     

    何度か押し問答したけれど、ボクが根負けした。

     

    なので、ボクは大きな声で、「ごちそうさまでした」とお礼を言った。

     

    店を出ようとしたら、オヤジさんの独り言が聞こえた。

     

    「あの子は笑顔がいいねえ」

     


    家に帰る道すがらボクは考えた。

     

    面接に何度も失敗した。

     

    その原因は自分に自信がないからだ。

     

    自信が持てる自分らしさとはなんだろう。

     

    オヤジさんが言ったあの言葉かもしれない。

     

    「笑顔」

     


    いいことをしゃべろうとするから、頭が真っ白になるんだ。

     

    次からは面接官に向かって「笑顔」を見せよう。

     

    ボクの武器は笑顔だ。

     


    --------------------------------

     

    【画像:485657.jpg】

     

     

     

     

     


    このお話を健太に贈る。

     

    健太は「ひは。」の実習生で、実習期間中に、


    拙著「妻のために生きる」の書写に挑戦してくれた。

     

    全286頁すべてを書写した。

     

    その努力に対する感謝の気持ちを、就活へのアドバイスとして贈るものである。

     

    実習生から正式採用への願いを込めて。

     


    -----------------------------------------------

     

    『妻のために生きる』好評発売中!!
    ネット販売「e-hon@夢しょぼう」でどうぞ。


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    <健太の武器>

    • 2011.01.11 Tuesday
    • 14:06


    「今度もダメか」

     

    面接会場のドアを閉めるなり、健太は緊張の糸が切れたようにつぶやいた。

     

    これで何社目の不合格だろう。

     

    数え切れないほどの面接に挑み、数え切れないほどの失望を味わった。

     

    敗因はわかっている。

     

    口下手人見知りのせいだ。

     


    人前に出ると緊張して頭が真っ白になって、

     

    何か言おうとしても言葉にならない。

     

    まるで、酸欠状態の金魚だ。

     

    その姿は面接官を苦笑させる。

     


    自己アピール力がない。

     

    コミュニケーション力がない。

     

    おどおどしている。

     

    面接官に散々指摘された。

     

    終いには、「自信を持て」と激励される始末だ。

     

    ほんと、自分で自分がいやになる。

     

     

    「今日はどうだった?」

     

    家に帰ると、母親から必ず訊かれる。

     

    それがわずらわしくて、用もないのに街をうろつく。

     

    人間どんなに落ち込んでても腹が減るのが不思議だ。

     

    母親と一緒に夕食を囲む勇気はないので、ラーメンでも食べて帰ろう。

     

    郊外ターミナルビルの横にへばりつくようにある汚いラーメン屋。

     

    ターミナルビルの計画が持ち上がったとき、

     

    このラーメン屋さんも再開発の対象だったのに、

     

    ひとりだけ大反対してとうとう計画から取り残されたという、

     

    いわくつきの頑固オヤジがやってる店だ。

     

    その頑固さと同じくらい麺のコシが強く近所では評判のラーメン。

     

    昔風のしょうゆ味だ。

     


    ラーメンを注文して、7分後にはテーブルに出てくる。

     

    このキッチリさもオヤジのこだわりだ。

     

    7分経った。

     

    おばちゃんが運んできた。

     

    ボクの前に置こうとして、ツルリとおばちゃんの手がすべった。

     

    おっととと。

     

    おばちゃんは何とか体勢を立て直したが、少しだけボクの手に汁がかかってしまった。

     

    あっちちち。

     

    大げさにするつもりはなかったけど、声が出た。

     

    「ばかやろう、なにしてんだ」

     

    奥からオヤジの罵声が飛んできた。

     

    一瞬、ボクが怒られたのかと思ったが、おばちゃんが叱られたのだった。

     

    「ごめんねごめんね。火傷しなかった?」

     

    おばちゃんは何度もなんども謝ってくれた。

     

    「だ、だいじょうぶ。たいしたことないから」

     

    心配そうなおばちゃんの顔を見て、ボクは精一杯の笑顔で応えた。

     

    それでもおばちゃんの「ごめんねごめんね」が続いたのだった。

     


    ラーメンを食べ終わって、お金を払おうとしたら、要らないという。

     

    いえ払います。 要らない。

     

    何度か押し問答したけれど、ボクが根負けした。

     

    なので、ボクは大きな声で、「ごちそうさまでした」とお礼を言った。

     

    店を出ようとしたら、オヤジさんの独り言が聞こえた。

     

    「あの子は笑顔がいいねえ」

     


    家に帰る道すがらボクは考えた。

     

    面接に何度も失敗した。

     

    その原因は自分に自信がないからだ。

     

    自信が持てる自分らしさとはなんだろう。

     

    オヤジさんが言ったあの言葉かもしれない。

     

    「笑顔」

     


    いいことをしゃべろうとするから、頭が真っ白になるんだ。

     

    次からは面接官に向かって「笑顔」を見せよう。

     

    ボクの武器は笑顔だ。

     


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    その努力に対する感謝の気持ちを、就活へのアドバイスとして贈るものである。

     

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    <健太の武器>

    • 2011.01.11 Tuesday
    • 14:06


    「今度もダメか」

     

    面接会場のドアを閉めるなり、健太は緊張の糸が切れたようにつぶやいた。

     

    これで何社目の不合格だろう。

     

    数え切れないほどの面接に挑み、数え切れないほどの失望を味わった。

     

    敗因はわかっている。

     

    口下手人見知りのせいだ。

     


    人前に出ると緊張して頭が真っ白になって、

     

    何か言おうとしても言葉にならない。

     

    まるで、酸欠状態の金魚だ。

     

    その姿は面接官を苦笑させる。

     


    自己アピール力がない。

     

    コミュニケーション力がない。

     

    おどおどしている。

     

    面接官に散々指摘された。

     

    終いには、「自信を持て」と激励される始末だ。

     

    ほんと、自分で自分がいやになる。

     

     

    「今日はどうだった?」

     

    家に帰ると、母親から必ず訊かれる。

     

    それがわずらわしくて、用もないのに街をうろつく。

     

    人間どんなに落ち込んでても腹が減るのが不思議だ。

     

    母親と一緒に夕食を囲む勇気はないので、ラーメンでも食べて帰ろう。

     

    郊外ターミナルビルの横にへばりつくようにある汚いラーメン屋。

     

    ターミナルビルの計画が持ち上がったとき、

     

    このラーメン屋さんも再開発の対象だったのに、

     

    ひとりだけ大反対してとうとう計画から取り残されたという、

     

    いわくつきの頑固オヤジがやってる店だ。

     

    その頑固さと同じくらい麺のコシが強く近所では評判のラーメン。

     

    昔風のしょうゆ味だ。

     


    ラーメンを注文して、7分後にはテーブルに出てくる。

     

    このキッチリさもオヤジのこだわりだ。

     

    7分経った。

     

    おばちゃんが運んできた。

     

    ボクの前に置こうとして、ツルリとおばちゃんの手がすべった。

     

    おっととと。

     

    おばちゃんは何とか体勢を立て直したが、少しだけボクの手に汁がかかってしまった。

     

    あっちちち。

     

    大げさにするつもりはなかったけど、声が出た。

     

    「ばかやろう、なにしてんだ」

     

    奥からオヤジの罵声が飛んできた。

     

    一瞬、ボクが怒られたのかと思ったが、おばちゃんが叱られたのだった。

     

    「ごめんねごめんね。火傷しなかった?」

     

    おばちゃんは何度もなんども謝ってくれた。

     

    「だ、だいじょうぶ。たいしたことないから」

     

    心配そうなおばちゃんの顔を見て、ボクは精一杯の笑顔で応えた。

     

    それでもおばちゃんの「ごめんねごめんね」が続いたのだった。

     


    ラーメンを食べ終わって、お金を払おうとしたら、要らないという。

     

    いえ払います。 要らない。

     

    何度か押し問答したけれど、ボクが根負けした。

     

    なので、ボクは大きな声で、「ごちそうさまでした」とお礼を言った。

     

    店を出ようとしたら、オヤジさんの独り言が聞こえた。

     

    「あの子は笑顔がいいねえ」

     


    家に帰る道すがらボクは考えた。

     

    面接に何度も失敗した。

     

    その原因は自分に自信がないからだ。

     

    自信が持てる自分らしさとはなんだろう。

     

    オヤジさんが言ったあの言葉かもしれない。

     

    「笑顔」

     


    いいことをしゃべろうとするから、頭が真っ白になるんだ。

     

    次からは面接官に向かって「笑顔」を見せよう。

     

    ボクの武器は笑顔だ。

     


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    その努力に対する感謝の気持ちを、就活へのアドバイスとして贈るものである。

     

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    <健太の武器>

    • 2011.01.11 Tuesday
    • 14:06


    「今度もダメか」

     

    面接会場のドアを閉めるなり、健太は緊張の糸が切れたようにつぶやいた。

     

    これで何社目の不合格だろう。

     

    数え切れないほどの面接に挑み、数え切れないほどの失望を味わった。

     

    敗因はわかっている。

     

    口下手人見知りのせいだ。

     


    人前に出ると緊張して頭が真っ白になって、

     

    何か言おうとしても言葉にならない。

     

    まるで、酸欠状態の金魚だ。

     

    その姿は面接官を苦笑させる。

     


    自己アピール力がない。

     

    コミュニケーション力がない。

     

    おどおどしている。

     

    面接官に散々指摘された。

     

    終いには、「自信を持て」と激励される始末だ。

     

    ほんと、自分で自分がいやになる。

     

     

    「今日はどうだった?」

     

    家に帰ると、母親から必ず訊かれる。

     

    それがわずらわしくて、用もないのに街をうろつく。

     

    人間どんなに落ち込んでても腹が減るのが不思議だ。

     

    母親と一緒に夕食を囲む勇気はないので、ラーメンでも食べて帰ろう。

     

    郊外ターミナルビルの横にへばりつくようにある汚いラーメン屋。

     

    ターミナルビルの計画が持ち上がったとき、

     

    このラーメン屋さんも再開発の対象だったのに、

     

    ひとりだけ大反対してとうとう計画から取り残されたという、

     

    いわくつきの頑固オヤジがやってる店だ。

     

    その頑固さと同じくらい麺のコシが強く近所では評判のラーメン。

     

    昔風のしょうゆ味だ。

     


    ラーメンを注文して、7分後にはテーブルに出てくる。

     

    このキッチリさもオヤジのこだわりだ。

     

    7分経った。

     

    おばちゃんが運んできた。

     

    ボクの前に置こうとして、ツルリとおばちゃんの手がすべった。

     

    おっととと。

     

    おばちゃんは何とか体勢を立て直したが、少しだけボクの手に汁がかかってしまった。

     

    あっちちち。

     

    大げさにするつもりはなかったけど、声が出た。

     

    「ばかやろう、なにしてんだ」

     

    奥からオヤジの罵声が飛んできた。

     

    一瞬、ボクが怒られたのかと思ったが、おばちゃんが叱られたのだった。

     

    「ごめんねごめんね。火傷しなかった?」

     

    おばちゃんは何度もなんども謝ってくれた。

     

    「だ、だいじょうぶ。たいしたことないから」

     

    心配そうなおばちゃんの顔を見て、ボクは精一杯の笑顔で応えた。

     

    それでもおばちゃんの「ごめんねごめんね」が続いたのだった。

     


    ラーメンを食べ終わって、お金を払おうとしたら、要らないという。

     

    いえ払います。 要らない。

     

    何度か押し問答したけれど、ボクが根負けした。

     

    なので、ボクは大きな声で、「ごちそうさまでした」とお礼を言った。

     

    店を出ようとしたら、オヤジさんの独り言が聞こえた。

     

    「あの子は笑顔がいいねえ」

     


    家に帰る道すがらボクは考えた。

     

    面接に何度も失敗した。

     

    その原因は自分に自信がないからだ。

     

    自信が持てる自分らしさとはなんだろう。

     

    オヤジさんが言ったあの言葉かもしれない。

     

    「笑顔」

     


    いいことをしゃべろうとするから、頭が真っ白になるんだ。

     

    次からは面接官に向かって「笑顔」を見せよう。

     

    ボクの武器は笑顔だ。

     


    --------------------------------

     

    【画像:485657.jpg】

     

     

     

     

     


    このお話を健太に贈る。

     

    健太は「ひは。」の実習生で、実習期間中に、


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    その努力に対する感謝の気持ちを、就活へのアドバイスとして贈るものである。

     

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    <結びの一文>

    • 2011.01.08 Saturday
    • 12:49


    年頭なのに、なぜか結びの話である。

     


    私がお手本とする作家は、ご存知、向田邦子と重松清だ。

     

    重松が結びの一文についてこう書いている。

     


    ――文章に自信のあるひとは、つい、勢いに乗って

     

    ラストによけいな1行を書いてしまう。

     

    「ああ、もったいない。ラストで説教臭くなった」

     

    「ここは読者が想像したいところなのに、

     

    作者が先に答えを書いたのか」――


       「第42回中国短編文学賞 選考を終えて」 より引用
        詳細はこちら

     

     


    「ラストのよけいな1行」

     

    これはどういう表現を指すのだろうか。

     

    具体的な事例を挙げてみよう。

     

    元祖弟子@オガワの作品。

     

    元日にアップした「缶コーヒー」がそのいい例だ。


    原文のラスト3行はこうだ。

     

    ------------------------------

     

    渡された缶コーヒーは、まだほのかに温かかった。

     

    妻の手を取って、僕のコートのポケットの中で手をつなぐ。

     

    そんな、ちょっと照れくさいことができてしまえるほど、

     

    心を暖めるには十分な温かさだった。

     

    ------------------------------

     


    まさに、ラストがよけいな一行だ。

     

    「読者が想像したいところなのに、作者が先に答えを書い」ているからである。

     


    最後の一行を思い切って削除したらどうなるか?

     

    ------------------------------

     

    渡された缶コーヒーは、まだほのかに温かかった。

     

    妻の手を取って、僕のコートのポケットの中で手をつないだ。

     

    ------------------------------

     


    「手をつないだ」を生かすためには、このほうがいい。

     

    ------------------------------

     

    渡された缶コーヒーは、まだほのかに温かかった。

     

    妻の手を取って、僕のコートのポケットの中で、手をつないだ。

     

    ------------------------------


     

    最後の一文を削除したほうが読者の想像力をかきたてる。

     

    しかし、作者の想い「心を暖めるには十分な温かさだった」のニュアンスを

     

    どこかに残したい。

     

    そこで、この一文を挿入した。

     

    「かじかんだ僕の手がゆっくり溶けた。」

     


    最終的にこういう結びになった。

     

    ------------------------------

     

    渡された缶コーヒーは、まだほのかに温かかった。

     

    かじかんだ僕の手がゆっくり溶けた。

     

    妻の手を取って、僕のコートのポケットの中で、手をつなだ。

     

    ------------------------------

     


    「かじかんだ手」を「かじかんだ心」と読み替えてもらうことを、

     

    読者さんに暗に要求したわけだ。

     

    この一文が入ることで、ラストの「手をつないだ」が生きる。

     

    「手をつないだ」という行為で終わることで、

     

    読後の想像する楽しみを読者さんに届けられるのだ。

     


    昨日、周南市での初講義の内容である。

     

     

     

    さて、このブログの<結びの一文>はどうしよう?

     

     

    我と思わん者は、これに応募するがよいぞっ。


    第43回中国短編文学賞
    締め切り迫る<1月31日(月)=消印有効>

     


    -----------------------------------------------

     

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