正月三が日もおわり、今年の始動を始めるときである。
仕事始めのブログは、いきなりの「お勉強」である。
正月ボケから早く目を覚ませ。
とばかりに、自分にムチをいれるShiozyである。
昨年12月から動き出した
「弟子入りプロジェクト」。
その最初の宿題が届いたのである。
↓↓このイラストを見てお話をつくるように、という課題である。
【画像:354042.jpg】
このイラストはなんだ?と思った方は、
こちらを先に読むように。
アダチリョウスケ(24歳:実名)からの宿題文章は以下のとおり。
まあ読んでみてくだされ。
-----------------------------------------
―――これで何度目になるだろうか。
前足を合わせて目をつむりながらそんなことを考える。
ああ、そういえば、この前も同じことを考えてたっけ、と笑って少し自分が嫌になった。
それすらも毎度のことなのだけれど。
窓から光が差し込み、目が覚める。
うんと背伸びをしてから毛づくろいをしていると、こちらに近づく足音が聞こえる。
「ミーちゃん、ごはんだよ」
そう言って、目の前にキャットフードが置かれる。
そこにいるだけで食事ができる喜びを噛みしめながら食べていると、
ワン、という声が聞こえてくる。
同様に食べ物が来て喜ぶ、隣の部屋のジョンの声だ。
私はこのジョンという男が苦手だ。
低くて大きな声や大きい体、威圧的な態度、
そのわりに強い者には尻尾を振って媚びへつらうところ、
全てが気に入らない。
とはいえ、悲しいかなケンカをしても勝ち目はないので
"ペットの後輩"としての地位に甘んじている。
食事が終わり外に出て、いつものように辺りをぶらつく。
私は散歩が好きだ。以前みたいに狩りをするためではなく、
ただ歩きまわるだけなのだが、不思議と心が落ち着く。
自分で食べ物を探していた頃はこんなこと思わなかったな、
と昔を思い巡らしていると、ふいに鳴き声が聞こえた。
誘われているような感じがして、フラフラと声のするほうへ歩きだしていた。
家に帰り、庭を掘る。
「おい、来てみろ、ミーがまたねずみ埋めてるぞ」
"飼い主"たちが何か言っているのも気にせず、一心不乱に土を掘り、
さっき食べたものの残りを埋めて、二本足で立って前足を合わせる。
前に飼われていた金魚が死んだ時、やっていたのを真似したら喜ばれたっけ。
おそらく、罪悪感から逃げているだけの行為なのだが、
珍しいのか、するたびに喜んでもらえる。
暗くなり、またキャットフードが運ばれてきた。
お腹は減っていない。
どうしてねずみを狩ってしまったのだろう、と考えながら食べると、
朝よりおいしくない。
ジョンはぼんやりとこちらを眺めている。
今日は目を合わせられそうにない。
-----------------------------------------
ふむ、なかなか読ますではないか。
奇妙な味がある。
文章の基本「てにおは」もしっかりしている。
出だしの一文も興味を抱かせる。
まずは合格だな。
師匠のShiozyは彼に
「70点」を与えたのだった。
えっ、100点じゃないのかって?
そう、これでは100点はあげられない。
致命的な欠点は、
感動がない。ドラマがない。テーマが見えない。ということだ。
「奇妙な味」はあるものの、読者にいったい何を伝えたいのだ?
こういう素朴な疑念がある。
そこでこういう指導をしたのである。
ドラマを作れ。ドラマを作るためには、起承転結の「転」が大事である。その一例として、
「大好き」を伝えるためには、大好きを連呼しても伝わらない。
「好き→ちょっときらい→大好き」こういう構成を考えるように例示したのである。
さて、次回どのように改善されているか、それが楽しみである。
以下次号へ続く
-----------------------------------------------
『妻のために生きる』好評発売中!!ネット販売
「e-hon@夢しょぼう」でどうぞ。
↓↓ランキング卒業しました。足跡記念にどうぞ。
広島ブログ 山口ブログ