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    <関連教材>

    • 2009.07.29 Wednesday
    • 10:11

    Shiozyの恥部は「詩吟」だった。

    というようなブログを書いたあと、なにげに、

    枕元に転がっている文庫本を開いてみると、

    いきなり「詩吟ネタ」の頁が飛び出してくる。

    そんな奇妙な同調を体験して、

    これはぜひ読者諸氏に関連教材として

    紹介いたさねばと思ったのである。 (教材か)


    Shiozyの枕元に転がっている文庫本は、もちろん向田邦子である。

    いつでもどこでも枕元でも読める向田邦子である。

    で、なにげに頁を開いたと思いねえ。

    いきなり「鞭声粛々夜河ヲ渡ル」が飛び込んできたのである。

    向田邦子よ、君も詩吟ネタかよ。の想いである。


    「能州の景」というタイトルの小文の冒頭にこうある。

    ---------------------

    五つ六つの頃だろうか、父に詩吟を習ったことがある。

    習ったというより、泣く泣く坐らされたのだが、

    「鞭声粛々夜河ヲ渡ル」

    というところで、かならず吹き出して、

    「馬鹿! 何がおかしい」

    と父にどなられていた。

    おなかがシクシクと痛んで便意を催している武士が、

    大挙して夜河を渡る光景が目に浮かんで、

    どうにも我慢できないのである。

    ---------------------


    「便意シクシク夜河ヲ渡ル」

    昔の武士も辛かったんだなあ、とShiozyは同情したのである。


    向田邦子作品を、関連教材として載せておくので、

    しっかり味わうように。 (匂い立つようないい文章であるはずだ)



    今日は夜7時より尾道市・因島での講演である。

    早めに出かけて、因島一周でもしてみましょうかね。


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    『妻のために生きる』好評発売中!!
    ネット販売はアマゾンでどうぞ。

    ↓↓ランキング卒業しました。足跡記念にどうぞ。
    広島ブログ  山口ブログ

    <関連教材>

    • 2009.07.29 Wednesday
    • 10:11

    Shiozyの恥部は「詩吟」だった。

    というようなブログを書いたあと、なにげに、

    枕元に転がっている文庫本を開いてみると、

    いきなり「詩吟ネタ」の頁が飛び出してくる。

    そんな奇妙な同調を体験して、

    これはぜひ読者諸氏に関連教材として

    紹介いたさねばと思ったのである。 (教材か)


    Shiozyの枕元に転がっている文庫本は、もちろん向田邦子である。

    いつでもどこでも枕元でも読める向田邦子である。

    で、なにげに頁を開いたと思いねえ。

    いきなり「鞭声粛々夜河ヲ渡ル」が飛び込んできたのである。

    向田邦子よ、君も詩吟ネタかよ。の想いである。


    「能州の景」というタイトルの小文の冒頭にこうある。

    ---------------------

    五つ六つの頃だろうか、父に詩吟を習ったことがある。

    習ったというより、泣く泣く坐らされたのだが、

    「鞭声粛々夜河ヲ渡ル」

    というところで、かならず吹き出して、

    「馬鹿! 何がおかしい」

    と父にどなられていた。

    おなかがシクシクと痛んで便意を催している武士が、

    大挙して夜河を渡る光景が目に浮かんで、

    どうにも我慢できないのである。

    ---------------------


    「便意シクシク夜河ヲ渡ル」

    昔の武士も辛かったんだなあ、とShiozyは同情したのである。


    向田邦子作品を、関連教材として載せておくので、

    しっかり味わうように。 (匂い立つようないい文章であるはずだ)



    今日は夜7時より尾道市・因島での講演である。

    早めに出かけて、因島一周でもしてみましょうかね。


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    Shiozyの恥部

    • 2009.07.25 Saturday
    • 18:54

    書きたい。語りたい。

    そんな気力がわいてくるまで、しばしのお休みである。


    最後に、そう打ち込んで原稿をしめた。

    そうしたら、気力のかわりに、神様がわいてきた。

    <中略>

    「どうじゃ、願いごとは?

    もう一回、人生をやりなおしてみるとか?」

    やりなおす価値がある人生だろうか。


    ガキの頃からお袋には反発しっぱなしで、心配ばかりかけてきた。

    学生の頃は暴れまくった。

    檻のある部屋に寝泊りもした。

    髭が生えない部分もできた。

    耳も片方きこえなくなった。

    痔にもなった。

    蜂にも刺された。

    五十肩にもなった。

    本も出した。

    テレビにも出た。

    講演もした。

    町内会長にもなった。

    友達と会社も作った。

    その会社もとじた。

    自殺未遂もした。

    妻に苦労もかけた。


    そうだ、神様、あの朝に戻してくれないか?

    「あの朝?」

    そう、妻が起きてこなかった朝。

    あの朝、妻の異変に早く気づいていれば、

    今のような後遺症もなく、病状も軽くてすんでいたと思う。

    「無理じゃ」

    なんで? あんた神様だろ?

    願いごとを叶えてくれるんじゃないのか?

    「じゃ、きくが、どうして、あの朝、奥さんを起こさなかったんだ?」

    疲れているだろうから、もうちょっと寝かせておいてやるかって

    仏心が動いたんだ。

    「何心?」

    仏心。

    「わしは神様だからな。仏心には応えられん。。。」




    事情を知らない人が読んだら、上の文章は

    Shiozyが書いた。と思ったはずだ。

    出典は↓↓これである。

    『人生らんランRUN2』 菊池 安芸子(柿) より勝手に抜粋引用
    【画像:294243.jpg】
















    よくもまあ、Shiozyの人生を調べ上げたものである。(ストーカーか)

    敬意を表して、今日のところは突っ込まずにおこう。


    箇条書きに列挙されたShiozy的人生のなかで、

    あらゆることを包み隠さずさらけ出してみよう。

    それがこれまでのブログ哲学であったのだが、

    じつは一度も書かずに隠してきた事柄があるのである。

    いわば、「Shiozyの恥部」といえる事柄。


    それを明日「Shiozyの恥部2」として書くことにしよう。

    本日は「Shiozyの恥部」のための前振りとして、

    『人生らんランRUN2』を引用してみた。

    許せよ、芥川賞最年長受賞をめざす菊池安芸子よ。



    あっ、明日は秀子の母の四十九日の法要である。

    たぶん、明日のブログ更新は無理だな。

    あさって更新といたします。(汗)


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    <講演である>

    • 2009.07.24 Friday
    • 09:43

    今日はブログ更新できそうもないので、

    お知らせを載せてごまかしておこう。(汗)


    7月講演ふたつ

    ・7月24日(金)13:30〜15:00

    広島市戸坂公民館 「ことぶき大学講座」

    ↑↑今日である。

    ただいま準備中である。(汗)



    ↓↓来週である。

    ・7月29日(水)19:00〜21:00

    尾道市男女共同参画セミナー

    会場:因島市民会館

    主催:尾道市・因島人権文化センター
    0845−24−2160


    尾道・因島で夜7時から9時まで。

    講演終了後、車で帰ったら深夜帰宅である。

    講演後の冷たいビールをグビっと飲みたい。

    泊りにしようか、帰宅にしようか、それが問題だ。


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    <中国新聞ネタ2題>

    • 2009.07.22 Wednesday
    • 19:30

    中国新聞のブログに「見出しのココロ」というのがある。

    整理記者の皆さんが交代で書いているのだが、

    これがなかなか勉強になるのである。

    この記事になぜこの見出しを付けたのか、とか、

    新聞に載った見出しの前のボツ見出しはこうだった、とか、

    言うなれば、新聞社の裏話的ネタが満載なのである。


    もし、コピーライター志望の学生さんなどいましたら、

    大変参考になるブログサイトだと思うのでありんす。

    ライター志望でなくても、

    わたしブログのタイトル考えるの苦手だわ、

    そんな方にも最適でありまっす。


    なんで、「見出しのココロ」の番宣をやってるのかと申しますてーと、

    あっしが「ジジイいじり」にあったからでありまっす。

    日頃、アラフォーやババア予備軍をいじり倒しているShiozyとしては、

    あだ討ちをされたようで悔しいのである。

    いつか仕返しをしてやるからな。 心の中で小さく思うのである。


    で、どんないじり方をされたのかって???

    それを見せちゃおしめえよ。

    だれにも教えない。



    ついでにと言っては語弊があるが、若いブロガーさんにお知らせしたいニュース。

    中国新聞HPの下の方に小さく表示されている「採用情報」の横に、

    Update の赤い文字が点滅してる。

    何気に開いてみると、「採用情報」の項目に、

    「来春入社の社員を募集します。」とある。


    なんだ、恒例の社員募集か、そう早合点してスルーしがちな情報であるが、

    この秋の採用情報であること。

    既卒者・社会人も対象であること。

    記者だけでなく、メディア職の募集があること。

    以上の理由で、我こそはと思う若いブロガーさんたちに

    ぜひ挑戦してみてほしいと思ったのだ。


    周知のように、若者の活字離れ、新聞購読減という新聞を取り巻く苦境がある。

    新聞各社もアナログとネットの融合、

    いやむしろネットの積極活用に頭を悩ませているのが実情だ。

    47都道府県の新聞社が連携した「47NEWS」ケータイde中国新聞など

    さまざまな試みを行っているのも、必死さの現われだろう。

    地方ブロック新聞の使命である「地域・報道」という概念の横に、

    新しい何かを付け加えるそんな柔軟さを

    ブロガー諸君に期待したいと思うのである。

    我と思わん人はぜひ挑戦してほしいのである。

    応募要項はこちら。


    Shiozyは中国新聞の回し者か?

    いえいえ、単なるブロガーの回し者です。


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    <このクソ忙しいときに解散かい>

    • 2009.07.21 Tuesday
    • 20:14

    衆議院が解散して、急に世の中あわただしくなっているが、

    我が家の関心ごとは「解散」どころではないのである。


    この連休、博多に遊びに行った娘が、

    新幹線不通、高速道路通行止めのため、帰るに帰れないでいるのである。

    明日の早朝まで待っても、新幹線の復旧はムリのようである。

    だとすれば、レンタカーを借りて、高速を行けるところまで行って、

    あとは国道をひた走るしか手がないようである。


    先ほどから娘と連絡を取り合う秀子さんは、居てもたってもいられない様子だ。

    娘にこんなことを言っている。


    「し、しんぱい。。。だから、

    お、おかあさんとおとうさんが、いまからそちらに行く」


    あ、あのねぇぇぇ。


    ともかく、今晩中に帰り着くのか?

    秀子さんは心配で眠れない夜になりそうだ。


    衆議院解散、総選挙のニュースより、

    交通情報をしっかり報道せんかい。


    ------------------------------------------------

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    <このクソ忙しいときに解散かい>

    • 2009.07.21 Tuesday
    • 20:14

    衆議院が解散して、急に世の中あわただしくなっているが、

    我が家の関心ごとは「解散」どころではないのである。


    この連休、博多に遊びに行った娘が、

    新幹線不通、高速道路通行止めのため、帰るに帰れないでいるのである。

    明日の早朝まで待っても、新幹線の復旧はムリのようである。

    だとすれば、レンタカーを借りて、高速を行けるところまで行って、

    あとは国道をひた走るしか手がないようである。


    先ほどから娘と連絡を取り合う秀子さんは、居てもたってもいられない様子だ。

    娘にこんなことを言っている。


    「し、しんぱい。。。だから、

    お、おかあさんとおとうさんが、いまからそちらに行く」


    あ、あのねぇぇぇ。


    ともかく、今晩中に帰り着くのか?

    秀子さんは心配で眠れない夜になりそうだ。


    衆議院解散、総選挙のニュースより、

    交通情報をしっかり報道せんかい。


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    <柔肌に傷>

    • 2009.07.14 Tuesday
    • 15:30

    日曜日は団地の草刈りボランティアだった。

    朝7時から、マイ草刈り機を担いで、団地斜面の雑草を刈るのである。

    夏場は毎月一回は刈らないとジャングル状態になってしまうのである。

    8月には宮島の花火大会があったりするので、

    対岸の我が団地斜面は格好の見物場所になるのである。

    だから今のうちにきれいにしておこうという、

    ボランティアのみなさんの優しさなのである。


    朝から汗を流すというのは、それなりに清々しいのである。

    数々のボランティアの中で、Shiozyはこの草刈りが一番好きなのである。

    清々しさと充実感。 両方味わえるからである。


    で、気分よく草を刈っていたら、なんかの弾みで小さな石がピシッと跳ねて

    私のホホ@柔肌に当たったのだ。

    目に当たらなくて良かった、と安堵したものの、

    ホホ@柔肌が傷ついた。

    ホホが赤く腫れた程度なので、まあほっといていいのだが、

    秀子が「く、くすりくすり」とうるさいので、傷薬を探したのである。


    これかな?と思って、塗ろうとしたら、それは

    瞬間接着剤だった。


    あぶねえ。

    もう少しで指とホホがひっついてとれなくなるところだったぞ。


    ふう、と胸をなでおろして、次の薬を見つけると、

    それは靴クリームだった。

    わしのホホは靴の皮並みか。

    ひとり突っ込みをいれながら、

    やっと「軟膏」を見つけたのだった。


    ホホに軟膏を塗って、小さな文字の説明書きを読むと、


    「痔疾患用」の文字。


    わしのホホはケツ並みか。

    ひとり突っ込みをいれても、むなしさだけが残ったのであった。

    我が家にはまともな傷薬はないようである。


    ↓↓さて、どれが痔の薬でしょうか?
    【画像:290353.jpg】


















    ↓↓正解はこれ。
    【画像:290354.jpg】









    上から靴クリーム、痔の薬、瞬間接着剤。


    ------------------------------------------------

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    <大森俊輔という青年1>

    • 2009.07.11 Saturday
    • 17:20

    今日のブログは長くなりそうな予感がする。

    語りたいことがたくさんあって、内容が濃いからだ。

    こういうときは得てして、

    Shiozyは何が言いたいの? というような文章になってしまう。

    冷静にれいせいにと、自戒しながら書いていくことにしよう。


    ブログというものは不思議なメディアである。

    私が何気に書いた文章がある人の目に留まり、

    そのある人から巡りめぐってこれまで一度も面識のない人に伝わる。

    面識がないどころか、おそらく一生交わることがない人に伝わった結果、

    その人の「死」に直面するというようなことが起こってしまうのである。

    不思議なメディアである。



    ちょうど一年前の出来事である。

    名古屋で一人の青年が交通事故であっけなく天国へ逝った。

    三重大学4年生22歳、大森俊輔という。

    名古屋、三重、22歳、大学生、

    どの要素を取り出しても、私の人生と交差する点など一つもないのだが、

    ここにブログが介在することによって、私と彼との交差が生まれたのだ。


    当時私は、山口ブログで知り合った和菓子屋さん、

    三松堂@津和野の記事をよく書いていた。

    秀子が甘いものがめっぽう好きだったからだ。

    私のその記事を、学生運動時代からの同志であり、

    いまは三重大学の考古学教授である山中が読んでいた。

    大森俊輔は考古学教室の学生だった。


    あるとき、ふとした立ち話で、山中が大森に聞いた。

    「卒業後の進路はどうするんだ?」

    山中としては、専攻の考古学の世界に進みたい、という答えを期待していたはずだ。

    ところが返ってきた返事は、「菓子職人になりたい」だった。

    考古学と菓子職人。

    イメージの乖離に、山中はついていけなかったに違いない。

    心の中では怒っていたかもしれない。

    戸惑いと怒りの感情を抑えて、山中はこうアドバイスした。


    島根の津和野にいい和菓子屋さんがあるぞ。

    面白いお菓子を一杯作っているんや。

    もっと面白いのはそこの社長さん。

    ホームページを見るととてもユニークなんや。

    一回覗いてみいひんか?


    数日後、大森は津和野まで面接に行くことに決めたという。

    面接の模様を、三松堂の若き社長小林がこう書いている。


    和菓子職人として当店に就職したい、という連絡をいただいたとき、

    正直なところ、「ま、冷やかし半分だろ」と、思っていました。

    (中略)

    津和野は田舎で夜は真っ暗になるくらい店が閉まって何もないことなど、

    本当に就職させる気があるのか、と自分でも考えてしまいますが、

    そういう事を説明したと思います。

    (中略)

    そして最後にこう言ったんです。

    「まあ、実際に卒業するまでにはまだ時間があるから、

    その時になって気が変わってなかったら連絡くださいよ」

    そういって席を立とうと、椅子の肘かけに手をついた瞬間、

    私を席に押し戻すように、大森さんが身を乗り出してきました。

    ちょっとびっくりして何事かとおもったとき、

    大森さんは本当に真剣な眼差しを私に向けて、力強くこう言ったんです。

    「それで内定はいただけるのですか?」

    この瞬間になって、ようやく気がつきました。

    ああ、この人は本気なんだ、と。



    こうして、大森の卒業後の進路が決まった。

    後日判明した話によると、大森のおじいさんは菓子職人だったとのこと。

    彼はおじいさんの血を受け継いでいたのだった。


    就職が内定して数ヵ月後の交通事故。

    ご両親の嘆きは察して余りある。

    山中をはじめ大学関係者の悔しさも痛いほど分かる。

    そんなみんなの想いを込めて「大森俊輔追悼文集」が上梓された。

    追悼文集の末尾に、こんないい話が載っている。


    卒業式を迎えられなかった大森のために、

    三重大学は「就学の証」を贈ったという。


    「本学はあなたを忘れずあなたとともに生きた証として

    ここに就学の証を贈ります」


    【画像:289172.jpg】



















    まだまだ書き足らない。。。

    明日は大森君の文章を紹介したいと思う。

    これがいい文章なんだなあ。


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    <大森俊輔という青年1>

    • 2009.07.11 Saturday
    • 17:20

    今日のブログは長くなりそうな予感がする。

    語りたいことがたくさんあって、内容が濃いからだ。

    こういうときは得てして、

    Shiozyは何が言いたいの? というような文章になってしまう。

    冷静にれいせいにと、自戒しながら書いていくことにしよう。


    ブログというものは不思議なメディアである。

    私が何気に書いた文章がある人の目に留まり、

    そのある人から巡りめぐってこれまで一度も面識のない人に伝わる。

    面識がないどころか、おそらく一生交わることがない人に伝わった結果、

    その人の「死」に直面するというようなことが起こってしまうのである。

    不思議なメディアである。



    ちょうど一年前の出来事である。

    名古屋で一人の青年が交通事故であっけなく天国へ逝った。

    三重大学4年生22歳、大森俊輔という。

    名古屋、三重、22歳、大学生、

    どの要素を取り出しても、私の人生と交差する点など一つもないのだが、

    ここにブログが介在することによって、私と彼との交差が生まれたのだ。


    当時私は、山口ブログで知り合った和菓子屋さん、

    三松堂@津和野の記事をよく書いていた。

    秀子が甘いものがめっぽう好きだったからだ。

    私のその記事を、学生運動時代からの同志であり、

    いまは三重大学の考古学教授である山中が読んでいた。

    大森俊輔は考古学教室の学生だった。


    あるとき、ふとした立ち話で、山中が大森に聞いた。

    「卒業後の進路はどうするんだ?」

    山中としては、専攻の考古学の世界に進みたい、という答えを期待していたはずだ。

    ところが返ってきた返事は、「菓子職人になりたい」だった。

    考古学と菓子職人。

    イメージの乖離に、山中はついていけなかったに違いない。

    心の中では怒っていたかもしれない。

    戸惑いと怒りの感情を抑えて、山中はこうアドバイスした。


    島根の津和野にいい和菓子屋さんがあるぞ。

    面白いお菓子を一杯作っているんや。

    もっと面白いのはそこの社長さん。

    ホームページを見るととてもユニークなんや。

    一回覗いてみいひんか?


    数日後、大森は津和野まで面接に行くことに決めたという。

    面接の模様を、三松堂の若き社長小林がこう書いている。


    和菓子職人として当店に就職したい、という連絡をいただいたとき、

    正直なところ、「ま、冷やかし半分だろ」と、思っていました。

    (中略)

    津和野は田舎で夜は真っ暗になるくらい店が閉まって何もないことなど、

    本当に就職させる気があるのか、と自分でも考えてしまいますが、

    そういう事を説明したと思います。

    (中略)

    そして最後にこう言ったんです。

    「まあ、実際に卒業するまでにはまだ時間があるから、

    その時になって気が変わってなかったら連絡くださいよ」

    そういって席を立とうと、椅子の肘かけに手をついた瞬間、

    私を席に押し戻すように、大森さんが身を乗り出してきました。

    ちょっとびっくりして何事かとおもったとき、

    大森さんは本当に真剣な眼差しを私に向けて、力強くこう言ったんです。

    「それで内定はいただけるのですか?」

    この瞬間になって、ようやく気がつきました。

    ああ、この人は本気なんだ、と。



    こうして、大森の卒業後の進路が決まった。

    後日判明した話によると、大森のおじいさんは菓子職人だったとのこと。

    彼はおじいさんの血を受け継いでいたのだった。


    就職が内定して数ヵ月後の交通事故。

    ご両親の嘆きは察して余りある。

    山中をはじめ大学関係者の悔しさも痛いほど分かる。

    そんなみんなの想いを込めて「大森俊輔追悼文集」が上梓された。

    追悼文集の末尾に、こんないい話が載っている。


    卒業式を迎えられなかった大森のために、

    三重大学は「就学の証」を贈ったという。


    「本学はあなたを忘れずあなたとともに生きた証として

    ここに就学の証を贈ります」


    【画像:289172.jpg】



















    まだまだ書き足らない。。。

    明日は大森君の文章を紹介したいと思う。

    これがいい文章なんだなあ。


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