昨年のこの時期、
すなわち1月11日から22日まで
連続十話の記事を掲載した。
それは、ダウン症のお子さんを持つお母さんの手記
<天使・ひなた>だ。
<天使・ひなた>の第一話はこちら。
未読の方は上をクリックの後、右欄のカレンダーで
たどってみてください。(ただし、14日と20日は別原稿)
そのお母さんが、また手記を寄せてくれた。
障害児を持つ親の「次をどう産むか」という
葛藤の手記です。
どうぞごゆっくりお読みください。
(注)もちろんブログへの掲載はご了解済みです。
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赤ちゃんは待望の女の子でした♪
周りの皆が待ちに待った女の子でした^^
私は元気に生まれてくれさえすればどちらでも良かったのです。
今回の妊娠は夫婦で何度か話し合って、
「出生前検査」 をする方向での妊娠でした。
◎出生前検査=お腹の赤ちゃんの染色体異常の有無を調べる事。
お腹に針を刺して羊水を取り調べてもらう。
世の中は色々な考えがあります。
生まれてくる命をそれによって決めるのはどうか。
生まれる前にわかるんだから子供にとっても親にとっても良い事だ。
産むにしても産まないにしても知っておくべきだ。などなど。
私達の場合「ひなたはかわいい」という気持ちに
何のうそ偽りも無いのですが、
次に生まれてきた子がまたダウン症だったら。。
ひなたよりもっとひどい合併症などがあったら。。
弟妹が2人とも障害者だったらきょうやはどうなる。。
などなど
いろいろな事を考えて検査をしてもらうと答えを出していました。
赤ちゃんが出来たとわかったとき、
とってもうれしい気持ちと不安な気持ちが入り混じっていました。
初めての検診時、医師と看護師さんに
子供に1人ダウン症の子がいてお腹の中の子は出生前検査を希望します。
と言ってありました。
医師から何度も検査の説明があり、それなりのリスクも聞かされました。
「良く考えて1週間以内に返事をください」
(その時期もし降ろす事になったときに
降ろせるギリギリの大きさがその期間だったので)
と言われ1週間検査をするかしないか本当に悩み、
もう一度夫婦で話し合いました。
検査をする=もしも異常があれば降ろす。。。。。。。
本当に降ろせる?
私のお腹の中でぴくぴく動き(当時4ヶ月)
指しゃぶりまでして力強く生きている。
この子を? 私達のかわいいかわいい子供を?
悩みました。
毎晩話し合いました。
一方が、やっぱり検査はやめようといえば、
一方が、でももしまた同じ事になったら。。
と言う繰り返し。
いよいよ最後の日の晩、
結論を出さなくてはいけない日が来ました。
二人とも「せーの」でどうしたいか言う事に決めました。
「受けない!」 決まりました。
「もしも何か障害があったとしても
私達のかわいい子供には変わりがない。」
と結論が出たのです。
その日から一切その事について口にすることなく
ただただ無事に生まれてきてくれさえすれば。
決めた事とはいえ、やはり生まれる日が近づくに連れて
不安が頭をよぎったりもしましたが。。
私達はたまたま2人が
「受けない」事を選び、産むことにしましたが、
出生前検診を選ぶ事を否定も肯定もしません。
色々な事情や考え方がありますので。。
でもあの時受けない事を選べて良かった。
幸せだ。と思います。
元気に生まれてきてくれたので万々歳です。
そうそう。
名前なんですが『夏乃・かの』といいます。
意味などは無いんですが、
かわいい響きが気に入ってます。
きょうや(長男)はもちろん、ひなたも、
かのちゃんがかわいくてかわいくてしょうがないようです。
気がついたら私のそばに来て
私があやすようにまねをしてあやしてます。
ひなた語を話していますが、
かのちゃんはそれが大好きなようで声をだして
「うきゃきゃきゃきゃ」と笑っています。
↓↓笑うかのちゃん。
【画像:76151.jpg】
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