秀子さんは私と一緒になってから
3度大病をした。
娘を産んでしばらくした時期に
子宮筋腫が見つかり、子宮の摘出をした。
これは女性にはよくある病気なので
そんなには心配しなかった。
娘が小学生のとき、直腸ガンが見つかり、
直腸摘出手術をおこなった。
手術前、「人工肛門を覚悟しておいてくださいよ」と
いわれていたので、それがショックだった。
手術後に見せられたがん細胞は、マツタケほどの大きさがあり、
「こんな巨大なガンが。。。」と、声が出なかった。
これはもう、人工肛門まちがいない、とあきらめたとき、
ドクターが、
「奇跡的に数センチの差で、人工肛門しなくて良くなりました」
これを聞いた時、
「秀子さん、強運の持ち主だなあ」と思ったのだった。
子宮がなくなり、直腸がなくなり、
秀子さんの下半身は空洞か。
「あんたあ、内臓を取るたんびに元気になるよねえ」
と、冗談を言うと、
「ほんまじゃね」と、秀子さん笑っておった。
そして、四年前の脳梗塞。
手術こそなかったが、過去で最大の危機だった。
危機ではあったが、
たった4年で料理を作れるほどに回復した。
すごい生命力だと思う。
大病をするたびに「生きるちから」が甦ってくる秀子さん。
きっと長生きするに違いない。
-------------------------------------------------
↓↓Shiozyはぽっくり逝くよ、と思ったら、カチッとね。