ただごとでない雰囲気は感じ取れたが、
しかし、どうしていいかわからない。
おろおろするばかりで、
気がついた時は隣の家のドアをたたいてました。
ところが隣家は不在。
その先の家へ飛び込んで、そこの奥さんに
「来てきて、見てみて」と叫んでいました。
奥さんは我が家に駆け込むや
寝ている秀子を見て即座に
「のうこうそく」と叫びました。
なんでもつい最近、ご自分の弟さんが脳梗塞で倒れたらしく、
「弟と同じだ」と叫ぶや、
家にクルマを取りに帰り、
「弟が入院した病院へ行きましょう」
救急車を呼ぶ機転もきかず、
そのクルマで秀子を運んでもらいました。
その夜はずっと意識不明状態が続き、
なぜ、朝の時点で気づいてやれなかったんだ。
朝気づいてれば、意識不明状態にならずにすんだのに。
13時間も秀子を放っておいて。
さぞ、苦しかっただろうな。
さぞ、辛かっただろうな。
そんな後悔ばかりがわいてきました。
その時決心したのでした。
もし、秀子が助かるなら
「これからは秀子のために生きます」と。
<13時間の後悔:完>
本年はこれでブログ納めです。ご愛読ありがとうございました。<感謝>
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