<お勧め読書032:一刀斎夢録>

  • 2015.05.26 Tuesday
  • 13:51

時代小説は、何といっても、何と言わなくても、

新選組の話が面白い。

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一刀斎夢録

『一刀斎夢録』  (文春文庫  浅田次郎)

刀を右腰に差し左手で抜く。

そんな左利きの武士はいたのか?

正解は、そんな武士はいるはずがないぞ、である。

なぜなら、武士は左側通行。

刀は左腰に差し互いの鞘が当たらないようにしていたのである。

つまり、左利きで生まれても、右利きに直され、

ケド左手も実は結構使えますよ。というのが真実だろう。

しかし、小説や映画の世界では、左利き武士が登場する。

新撰組三番隊隊長齋藤一(さいとうはじめ)と、

丹下左膳、宮本武蔵の三人である。


丹下左膳は右腕がなかったので、左手一本で刀を抜いた。

しかし、刀は左腰に差していた。

宮本武蔵は左利きを隠していた。

右利きのように振る舞いながら、

とっさの切り合いに左手で脇差を振るった。

二刀流が生まれた所以である。

この二人は、イレギュラーな左利きだ。


正真正銘の左利きとして描かれるのは、齋藤一ただ一人。

武士は客と対座したとき、礼儀として刀を自分の右横に置く。

刀を抜く意志はありませんよ、という意思表示だ。

ところが、齋藤一はこれを悪用して、

刀を右に置いてそこから左手で居合抜きした。

だまし討ちだから強いはずである。

幕末から明治大正まで生き抜いた齋藤一の人斬り回顧録、

それが「一刀斎夢録」だ。

ちなみに、齋藤一を逆さに読むと一刀斎である。


<shiozyのお勧め度☆☆☆☆>
近藤、土方、沖田ほど有名ではないが、
異色の左利き剣士ということで、
齋藤一はユニークなキャラである。

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コメント
幕末は薩長と闘いながらも、明治政府の時には警察官になった人ですよね。
NHKの大河ドラマ「八重の桜」では、誰もが恐れる人斬りから、会津藩の人たちを助け警察官になって良い人としてえがかれていましたね。
  • やんじ
  • 2015/05/28 6:50 AM
斉藤一は、新選組の人斬り姿から明治期まで生きた歴史証人まで、幅広い描かれ方がありますね。それだけに、ユニークなキャラだと思います。
  • shiozy
  • 2015/05/29 9:31 AM
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