<お勧め読書029:向田邦子全集5>
- 2015.05.19 Tuesday
- 11:43
私が私淑する作家、それは向田邦子だ。
単に読むのが好き、というだけでなく、
丸ごと書写して、文章表現のお手本とするのだ。
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『向田邦子全集5』 (文藝春秋 向田邦子)
アマゾンから本が届かないいわゆる読書谷間の日。
そんな時決まって読むのが「向田邦子全集」である。
向田の代表的エッセーとも言える「父の詫び状」収載であるが、
私が一番好きなのは「魚の目は泪」である。
メザシの目に始まって、
猫や猿など様々な動物のエピソードが次々と繰り出される。
それは一見脈絡がないというアトランダムさなのだが、
最後のオチで「もののあわれ」というキーワードが出て、
一気に納得できるのだ。
こういう文章を書きたいな、と思ってしまう。
<shiozyのお勧め度☆☆☆☆☆>
そういえば、ブログ初期に「向田遊び」なるものを書いていたなあ。
例えば、こんな文章。<向田遊び:九九の段>
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